濃密な時間でした。
最後の音がホールに鳴り響いた時、一瞬、呆けたようにボーっとしていました。
吹き切った(息を使い切った?)ことによる軽い眩暈。
それほどに全身全霊で臨んだ「運命」だったんです。
湧き上がる音楽祭 in 北九州は、今年で第9回を迎える音楽祭で
- コンチェルト演奏会
- オーケストラ演奏会
- 室内楽演奏会
- 独創企画演奏会
以上、4部門で構成されています
毎年、幕開けはコンチェルト演奏会。
オーデションで選ばれた、優れたソリストをゲストに一日に何曲もの協奏曲を演奏する盛り盛りな演奏会です。
今年は
サクソフォンの五島知美さんがクレストンの協奏曲
同じくサクソフォンの山崎明さんがトマジの協奏曲
クラリネットの栗山かなえさんがウェーバーのコンチェルティーノ
ピアノの谷昴登さんがプロコフィエフの協奏曲第3番
そして最後にベートーヴェンの交響曲第5番「運命」
名曲・難曲揃い!!
お腹いっぱいプログラムです!!
本番でのソリストのみなさんの圧倒的な集中力にオケも観客も惹き込まれ、あっという間に時間が過ぎていきました。
そして今回の演奏会の最大の目玉は、指揮者・山下一史先生をお迎えできたことです。
「我々はどれだけ音楽に身を捧げることができるのか」
リハーサル初日に山下先生がお話しになった言葉です。
カラヤンとバーンスタイン
二人は両極に位置するような存在だけど、共通しているのは音楽に身を捧げた人たちということだ。
あれだけの人たちがそうしてきたのだから、我々はもっともっと音楽に真摯に向き合わないといけないんだよ。
リハーサル中の山下先生は、ご自分の言葉を実践されていて、情熱的な指揮と言葉で僕たちを鼓舞して下さいました。
それに加えて、理論的な説明をきちんとしてくださるので、より理解が深まる助けとなったのです。
先に書いたように協奏曲4曲と交響曲を演奏する企画ですから、かなりハードな内容なんです。
当然、リハーサルもかなりキツかったのですが、それを軽く凌駕する喜びが山下先生とのリハーサルにはありました。
本当に楽しかった~
めちゃくちゃ疲れたけど!
終わったあと、ソッコーでビール飲みたくなったけど!!(笑)
本当に楽しかった!!
実は今回の公演は、北九州グランフィルハーモニー管弦楽団の旗揚げ公演でもありました。
響ホールを埋め尽くすたくさんのお客様からの大きな拍手は、グランフィルの門出を祝福してくれているようにも感じました。
出来たばかりのオーケストラで、決して先行きが明るい訳ではないのですが、「運命」の第4楽章に移るときのように圧倒的な光を放ち、辺りを照らし、あたため、前を向いて進んでいきたいと思います。
山下一史先生
素晴らしいソリストのみなさん
全力でサポートに当たって下さったスタッフのみなさん
オケのみんな
そして多くのお客様
すべての方たちに
心から感謝を込めて
いつも仲良しチーム木管♪
こっちも全力で楽しんだ打ち上げ!!